恵迪寮中途退寮者の意見

北海道大学卒業者・恵迪寮中途退寮者の井上修一が書いています。恵迪寮での文化の押し付け、多発するハラスメント、民主主義を無視した運営に辟易して退寮しました。

問題解決の階梯

意見や都合が衝突したとき、解決の方法はいろいろある。易しいものから並べると次のようになるだろう。

レベル1: 暴力で解決する。

レベル2: 自分の意見が「常識」で「普通」で「当然」で「当たり前」で、相手の意見は「非常識」で「おかしく」「意味がわからない」と主張し押し切る。

レベル3: 「郷に入りては郷に従え」「働かざる者食うべからず」といった名言を頼る。

レベル4: 多数派の説を正しいとする。

レベル5: 顔見知りの先輩や教師や親といった身近な権威の説を頼る。

レベル6: 学者や政府高官やアナリストといった広く認められた権威の説を頼る。

レベル7: 相手の意見に敬意を持って傾聴し、名言も多数説も権威も正しいとは限らないと考えて検証し、議論と対話の中から合理的な解決策を発見し、自他ともに納得できるよう合意を形成する。

京大の学生自治は、レベル7の解決を行う自治である。それができる学生が入学試験で選抜されて寮に来る。

対して恵迪寮の自治はどうだろうか。自治会規約や自治会基本方針なる議案に話し合いによる欲求調整をすると謳っている。意気込みは立派である。しかし実際には恵迪寮伝統派にはできないことである。

search.keinet.ne.jp

には、北大の総合理系のセンター試験ボーダーは78〜79%とある。北大の入学定員の大半が総合理系なのでこれは代表値として採用できる。恵迪寮伝統派は北大の学力最下位層なので、センター試験得点率は75%程度と推定される。この学力ではレベル7の話し合いは難し過ぎる。勉強していない、つまり世の中で他人が何を言っているのか聞いていないし読んでいないのでレベル6も難しい。レベル1〜5ができるだけだ。