恵迪寮中途退寮者の意見

北海道大学卒業者・恵迪寮中途退寮者の井上修一が書いています。恵迪寮での文化の押し付け、多発するハラスメント、民主主義を無視した運営に辟易して退寮しました。

恵迪寮の入口と出口

恵迪寮伝統派は、その大部分が公立中学校・自称進学高校の出身である。そして卒業後は、ブラックないしブラック気味の中小企業に入る。そのなかでも自分のやることを自分で考えて決めることより上の人の考えに従うことの方が重要な職種・職域に就く。

つまり、自分のことを自分で決めることなど許されず、他者の自由を尊重することなど教わらず、民主的に討議してものごとを決めることなど経験しないまま大学に来て、大学卒業後もまたそういう世界に戻るのである。こういう人たちに大学の数年間自治をせよと求めてもできるものではない。

現在、恵迪寮生は全員自治会に入らなければならないことになっている。恵迪寮生は自治会の制定したルールに従わなければならないことになっている。これらはなぜ正当化されるのか。「自治会の決定に不服があるならば誰もが自治会の機構を利用して改正を発議できるから」というのが恵迪寮自治会の公式見解である。しかし、現実にどこまで改正できるかは、上述の入口と出口に強く制約されている。この入口・出口を通る人たちに理解できる意見しか、恵迪寮自治会では容認されない。

2018-08-24 追記

「改正を発議できるかた」を「改正を発議できるから」に訂正しました。