恵迪寮中途退寮者の意見

北海道大学卒業者・恵迪寮中途退寮者の井上修一が書いています。恵迪寮での文化の押し付け、多発するハラスメント、民主主義を無視した運営に辟易して退寮しました。

恵迪寮入寮の手引き

恵迪寮の新入寮生が、自治会や上級生による権利の侵害から身を守り、望まない退寮を回避するための、私からの提案を述べる。

自治会規約を読む

自治会規約が事前に郵送されているはずなので、熟読しておく。知識がないと自治会側の口のうまい寮生の思うがままになってしまう危険がある。

自治会入会

寮に着くとまず入寮銓衡委員会が新入寮生に対し自治会の意義を説明し、自治会入会を要請する。ここで納得できないことがあれば質問する。恵迪寮自治会は入会するのもしないのも任意の団体なので、新入寮生が納得するまで説明する責任が自治会にある。

自治活動に参加する気が全くないのならば自治会への入会を拒否するのが筋の通った選択だと私は考える。おそらく押し切られて入会する結果になると思うが、言いなりにならないことに意義がある。

部屋選び

部屋決めの前に部屋を見学し、自分に合いそうな部屋を選ぶ。相部屋でも穏やかなところがあること、個室でも理不尽な扱いが横行しているところがあることに注意する。行事・食い極の強要をするつもりかどうか、質問する。

議案を読む

自治会に入会し、部屋に配置されたら速やかに、2014年12月以降の恵迪寮自治会の議案を全て読む。参照されている過去の議案も読む。特に、入寮銓衡と新歓に関する議案は注意して読む。上級生のなかに「新歓への参加は義務だ」とか「食い極をしなければならないというルールがある」等と嘘を言う者があるので、こういう嘘に対抗するために恵迪寮自治会の「成文法」としての議案を熟読する。議案は執行委員会に頼めば読める。

顧問入寮銓衡委員

新入寮生全員に、担当の入寮銓衡委員が設定される。これを顧問入寮銓衡委員ないし顧問入銓と呼ぶ。入寮銓衡委員によって能力ややる気、誠実さに差があるので、疑わしいと感じたら他の入寮銓衡委員との面談を願い出ると良い。自分の顧問入銓に向かって言うのが難しければ、入寮銓衡委員長や、他の入寮銓衡委員に言う。

ハラスメントの記録と相談

行事参加や食い極の強要、暴力、脅迫、乱暴な言動、器物損壊、嫌がらせ、その他嫌だと感じる言動を受けたら、誰にいつどこで何をされたかを記録する。目に余るようになれば、北海道大学ハラスメント相談員 (http://www.hokudai.ac.jp/jimuk/soumubu/jinjika/sekuhara/list.htm)、北大学務部学生支援課、札幌弁護士会法律相談センター (https://www.satsuben.or.jp/center/)、入寮銓衡委員会に相談する。外の機関に相談する前に寮内での解決を目指してほしい、と言う寮生が必ず現れると思うが、寮内で解決したいというのはそういう寮生の願望でる。さらに、寮内だけでは解決できない問題が存在するのは過去の事例から明らかである。だから、怯まずに、自分の権利として外の機関への相談を選択肢に加えれば良い。

部屋の移動

恵迪寮での生活に耐えられないと感じたら、退寮の前に部屋移動を試す。アレルギーが出て耐えられない、と申し出れば、認められる可能性が大きい。

寮外への避難

出たくない行事がある日は、寮外の友人・知人の家に泊まるのも一手である。新歓行事はゴールデンウィークでほぼ終わるので、それまで避難して過ごすのも悪くはないと思う。

2018年12月12日追記

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