恵迪寮中途退寮者の意見

北海道大学卒業者・恵迪寮中途退寮者の井上修一が書いています。恵迪寮での文化の押し付け、多発するハラスメント、民主主義を無視した運営に辟易して退寮しました。

世間の常識に忠実な恵迪寮生から生き方を学んだ。

日本の世間がなんとなくやってはいけないと考えていることの多くは、憲法上はどんどんやるように大いに奨励されている。よって日本では憲法をよく読んで実践するだけで新しい・画期的な人間になれる。まことに easy mode である。「人と違うことをしたい」とか「耳目を集めたい」と願いながら「だが何をすれば良いのかわからない」と悩む人は多いが、その答は憲法学の本に書いてあるので簡単である。

なお前段落の内容を明瞭に把握したのは北大に来てからである。恵迪寮の寮生、特にそこで相部屋に住んで自治活動に参加する寮生の多くは、憲法など通用していない田舎の無学な階層の出身であり、大学に入っても勉強をしていないので世間の常識を強く刷り込まれている。彼/彼女らの世界の最高法規は憲法ではなく郷のルールである。彼/彼女らが「郷に入りては郷に従え」と盛んに言うのもその現れである。私は彼/彼女らを見て、彼/彼女らの規範に沿って生きることほどくだらないことないと確信した。