恵迪寮中途退寮者の意見

北海道大学学生・恵迪寮中途退寮者の井上大輔が書いています。恵迪寮での文化の押し付け、多発するハラスメント、民主主義を無視した運営に辟易して退寮しました。

入寮即退寮の問題

恵迪寮裏の沼には飛び込まない方が良い - 恵迪寮中途退寮者の意見 に、新入寮生の退寮希望者からコメントがあった。入寮から1週間も経たないうちに退寮を希望する者は、毎年いる。

恵迪寮では、入寮出願の機会は毎年春と秋の2回しかない。だから、4月に入寮してすぐ退寮する人が発生しても、その「穴埋め」で誰かが入寮できるわけではない。空室が発生したら、秋までそのままになる。

恵迪寮は、北海道大学が経済的に困窮する学生を援助するために建設した施設だ。だから、この目的を十分に発揮させるためには、空室はできるだけ存在しないのが望ましい。空室が発生するたびに入寮者を募集できればいいが、寮を担当する学務部学生支援課は、業務上の都合でそれはできないと主張している。さらに、恵迪寮の在寮定員は、厳密に居室数と同じに定められている。居室が492しかないので、在寮定員も492名となっている。現実には相部屋では10居室分のブロックに12人や13人住むのが常態化しているのだから定員など撤廃しても良いはずだが、これも北大当局は「恵迪寮生全員が望めば個室に住める状態を維持しなければならない」と主張し、定員を492から増やすことを認めていない。

このため、恵迪寮自治会は、早期退寮者が発生しないように、

・アパートを探す間の腰掛けとしての入寮はしないように呼びかける。

・イメージと現実の乖離による退寮を減らすために、入寮前に見学するよう呼びかける。

の2点を実施している。

入寮前の見学の機会として、夏の北大オープンキャンパスに合わせて「オープンドミトリー」を実施し、学部入試の終わった晩には「茶話会」を実施している。しかし、遠方からの受験生のなかには茶話会に参加したくてもできない人がいる。どういうことかと言うと、札幌に着いてから茶話会の存在を知り、入試当日の夕方・晩の飛行機を予約しているというケースである。近年では自治会側も Twitter 等で茶話会を事前に知ってもらうよう努めているが、事前見学なしに入寮して早期退寮するケースはなかなか減らない。もちろん、全ての寮生が安心して過ごせるように、恵迪寮の内容を改革してゆくのも大切である。

(井上大輔北海道大学3年・恵迪寮中途退寮者。シェア・転載歓迎。)