恵迪寮中途退寮者の意見

北海道大学卒業者・恵迪寮中途退寮者の井上修一が書いています。恵迪寮での文化の押し付け、多発するハラスメント、民主主義を無視した運営に辟易して退寮しました。

恵迪寮生の寮への心象は、最初の部屋によって大部分決まる。

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私のブログに対し、寮生の我如古氏から批判をいただいている。少しづつ答えてゆく予定だ。各論の前に、全体に関わる問題から記述してゆきたい。

我如古氏の記事を読むと、我如古氏と私の間で、「同じ事象を観測しているが、その受け取り方が違う」という箇所がいくつかある。今回は、その受け取り方の違いがどうやって生まれるかの話だ。

新入寮生は、入寮したその日にどの部屋に住むかを選ぶ。入寮は4月と10月にあるが、4月に概ね150人、10月に概ね7人というのが通例なので、今回は4月の入寮に絞って話をする。4月に入寮して部屋を選んだら、6月半ばの部屋替えまでその部屋に住む。その間、部屋単位で生活し、行事に参加し、外食に行き、飲みに行き、銭湯に行き、寮内でゲームや遊びをすることになる。「寮生は部屋での活動と部屋員との人間関係を第一に大切にすべきだ」という思想も寮内に存在し、そこから、新入寮生に「他の部屋にはあまり行くな」と指導する上級生も存在する。

6月の部屋替えをした後は、新歓行事もなく、その他の行事も少なく、部屋単位で行動することも少なくなる。だから、最初に入った部屋で寮への心象が大部分決まってしまうのである。これが後々まで意見の違い、意見の根本にある感覚的な部分の違いとして残ることになる。

この違いをお互いに披瀝して擦り合わせる場は、現在少ない。例年12月に新歓実行委員会 (新入寮生歓迎行事実行委員会) が発足し、1年目が主体として動く建前になっているが、会議 (新歓会議と言う) には上級生も来るので、批判めいた発言は出にくい。それに、個室住人はほとんど新歓会議に来ないので、相部屋住人と個室住人の間にある、最も大きく重大なはずの感覚の違いの擦り合わせができない。

だから、我如古氏と私が、大きく異なる感覚を、こういう公開の場で話すことができるのは、大変意義深いことだと私は考える。

2018年12月12日追記

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