恵迪寮中途退寮者の意見

北海道大学卒業者・恵迪寮中途退寮者の井上修一が書いています。恵迪寮での文化の押し付け、多発するハラスメント、民主主義を無視した運営に辟易して退寮しました。

恵迪寮の相部屋に住むということ

恵迪寮の相部屋 (寮内の用語では「複数人数部屋」) の住人はよく、

「誰それは相部屋に住むということは、恵迪寮の文化が好きなのだ」

とか、

「誰それは相部屋に住むということは、上級生や下級生と密接に関わりたいのだ」

と考える。あるいは、「新入寮生が自分の住む相部屋に入ってくる」という現象と「新入寮生が自分に弟子入りする」という現象を区別できない寮生がよくいる。

どれも、勘違いだ。【恵迪寮の個室は驚異の発明品だ。】(http://ex-keiteki.hatenadiary.jp/entry/2015/02/27/004019) に書いた通り、相部屋と個室の違いは、居室の割り振りの違いだけ、つまりベッドと机をどこにどう置くかの違いだけというのが本来の線だ。そこに、

・相部屋は自治の業務に熱心。個室は熱心でない。

・相部屋は部屋入りが盛り上がる。個室はそうではない。

・相部屋では部屋員と会話する機会が多い。個室はそうではない。

・相部屋には恵迪寮の文化を実行する人が多い。個室はそうではない。

・相部屋では自治会の行事に参加する人が多い。個室はそうではない。

という現状が乗っかってくる。寮生はこれらの相部屋・個室の性質を比較して、より自分にメリットの大きそうな方に所属しているのだ。相部屋にいるからといって相部屋の現実の全てが好きなわけではない。本来は、個室は自治の業務に参加してはいけないだとか個室は部屋入りを長くしてはいけないという決まりもない。ここを勘違いするところから相部屋におけるハラスメントの多発が始まっているとも思う。さらに、自治会側が個室住人を放置するのもここから始まっている。