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恵迪寮中途退寮者の意見

北海道大学学生・恵迪寮中途退寮者の井上大輔が書いています。恵迪寮での文化の押し付け、多発するハラスメント、民主主義を無視した運営に辟易して退寮しました。

恵迪寮の個室は分断統治されている。

恵迪寮では6月と12月に部屋替えがある。このときに全ての部屋は解体し、新しく結成される。寮生は年2回引っ越しをする。

が、これは建前である。この建前通りに動くのは相部屋 (恵迪寮の用語では「複数人数部屋」) だけだ。個室は6月と12月に解体しても同じ場所で同じ人員で結成する。引っ越しはない。

さらに、「部屋入り」という部屋単位での議案の予備審議も、相部屋では全員参加で活発に行われるが、個室では10人中1、2人の参加で5分ほどだけ行われる。

この結果、相部屋では、議論と人の移動により世論が形成されてゆく。相部屋の誰か一人が寮運営について考えたことは他の相部屋住人の耳にも入り、影響を与える。その誰かがレスポンスすることにより、アイディアが育ってゆく。これに対して、個室の誰かがもし偉大なアイディアを得たとしても、それが他人に影響を与える可能性は、極めてわずかだ。相部屋に比べたらほぼ0と言って良い。個室住人が議案に対し反対意見を述べたとしても、それが執行部を動かすこともほとんどない。

人数の上では、相部屋住人は寮生の約1/3、個室住人は約2/3である。それなのに個室住人が主流を形成できないのには、上述の仕組みも働いている。

この状況を打破するために、個室住人はネットを活用すると良いと思う。寮のなかで事務室ノートに書いたり貼り紙をしたりすると、伝統派や執行部が「寮運営に関する意見は自治会の会議で言うべき」とか「ノートや貼り紙は一方向的なメディアなので好ましくない」「執行部に対するネガキャンだ」と難癖をつけてきたり、削除したり貼り紙を剥がしたりといった実力行使に及んでくるが、ネットは自由だ。ネットでの言論が独裁政権を揺るがしている例はたくさんある。これを活用しない手はない。Twitter の警笛寮 (@ANTI_Keiteki) 氏、反自治会 (@villainousbloom) 氏の活動はその先駆けだ。恵迪寮伝統派と執行部からネットでの声に返事が来ることは期待できないが、これもまた、伝統派・執行部が「話し合いによる問題解決」を謳う割には自治会の会議以外の対話を軽視していることの傍証として恵迪寮生や世に対し訴えてゆけばよい。

(井上大輔北海道大学3年・恵迪寮中途退寮者。シェア・転載歓迎。)